「描く」ロボット
2006
描くことを科学する実験用ロボット
CD: 藤幡正樹
D: 松井龍哉、星野裕之、林摩梨花
TC: セントラル技研工業株式会社
S: 日本SGI 株式会社
P: 岡本成生
CL: 独立行政法人科学技術振興機構
「Crest21Art」は、「デジタルメディアを基盤とした21世紀の芸術創造」研究プロジェクトとして、平成16年度に科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業(CREST)「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」研究領域に採択されたプロジェクトである。東京藝術大学の藤幡正樹氏をプロジェクトリーダーとして、東京藝術大学、東京大学、東京工業大学、埼玉大学、近畿大学とで進められた。
「描く」ことを科学する研究の一環として、「手」にあたる描画を行う腕と、「眼」にあたる視覚情報を収集する腕を持った実験用ロボットが必要になり、基本設計を私たちが担当した。この装置は机の上で実験ができ、軽量で持ち運べる必要があった。基本構造は右腕6自由度の腕(手)、左腕5自由度の腕(眼)を筒状の肩でつなぐ構造で、腕は折りたたむとコンパクトに収まる設計にした。肩はスライド式のカウンターウェイトを配置したデザインとなっている。