Patin
2015
CD: 松井龍哉
D: 松井龍哉
TC: フラワー・ロボティクス
P: 岡本成生
CL: フラワー・ロボティクス株式会社
WEB SITE:
www.flower-robotics.com/patin/
Patinはフラワー・ロボティクス社の考案する家庭用ロボット。名はフランス語でスケートを意味する。
「家にある家電や家具といった既存のプロダクトが自由に動くと面白いのではないか?」「様々なメーカーの製品にスケート靴を履かせたら、新たな人工物が生まれるのではないか?」
そして、
「ただ動くだけでなく、Patin自体が考え成長し、データを蓄積したりできるーAIを搭載しているーと、更に活用シーンが広がるのではないか?」
そんな発想からデザインが始まった。
その結果、Patin本体(台車部分)と取り替え可能な機能部分(サービスユニット)が連結するという新しいロボットの使い方をデザインした。
本体のデザインは基本コンセプトの「スケート」から構想している。
滑らかに弧を描く美しい平面移動体。家庭用ロボットとしての寸法。サービスユニットとの連結に耐えうる構造体。
様々な場面での違和感のないプラットフォームとしての在り方等を考慮し、機能と使用環境との親和性に配慮している。
Patin本体の無駄のない動きを実現するために、車輪にはオムニホイールを採用している。これにより車輪本体の回転(前後の動き)と車輪の円周上の樽型ローラーの回転(左右の動き) との連動で多方向への動きが得られる。また、オムニホイールの特徴によってその場で360度回転することが可能になる。
この特徴を生かし、真上から見るとPatinは円形のデザインをしており、円形と車輪の配置が合わさった構造体の外形を持っている。
それは、Patin本体、サービスユニット、クラウドと繋がり、円環を成して循環している特徴をも表している。