Polly
2005
CD : 松井龍哉
D: 松井龍哉
TC : サンクアール
P : POLA (1枚目)/ たやまりこ(2枚目)
Pollyは、左右に45度ずつに動く体と、それに同調して点滅するLEDの目のみの、シンプルな機構のロボットである。
これは、今後のプロダクトデザインの重要な課題である「部品数簡素化」を考察した結果生まれた、大変シンプルな存在のコンセプトである。
小鳥をシンボリックに表現しているのは「自律・分散・協調」して立体的に空間を横断する、ネットワーク社会の象徴とした表現からである。人と自然を自由に行き来する小鳥の存在感は、21世紀の自然と人工物の境界線のテーマである。
また、Pollyは小鳥のシルエットのみを強調した端正なデザインとして、見る人に鳥の瑞々しい姿を想像させる。
「複雑な技術を要する優秀な単体」という考え方ではなく、単機能分散型の技術の開発は、今後様々な技術開発においても重要になると考えている。
Pollyという名前は、もともとポリマー(重合体)から来ている。ポリマー/polymerのpoly は、接頭語で「たくさん」を意味している。小さなものをつなげて1つのネットワークを作るということ。それがこれからの未来の製品や、社会の在り方になっていくのではないかと考えている。
2012年のポーラミュージアムアネックスでの個展「花鳥間展」と、2013年の伊勢神宮式年遷宮記念展覧会「Re:Play展」において17羽を特別に再設計して発表した。
※「Polly」 は2005年に開発した弊社オリジナルロボットです