アルフレッド ダンヒル "ホーム" 香港

2010

CD: 松井龍哉
CCD: 中三川基、エリック・ストッカンド
D: 中三川基、エリック・ストッカンド
P: 佐藤振一
CL: リシュモン ラグジュアリー アジア パシフィック リミテッド

ダンヒルはロンドン発の伝統あるファッションブランドである。
その店舗展開において、フラワー・ロボティクスは2007年の銀座店の開発に携わった。
2010年にオープンしたこの香港店は、銀座店と同じく、世界に四店舗のみ存在するアルフレッド・ダンヒルの旗艦店「HOME」の一つである。
店舗内にはバーや理髪店などを配置し、洋服だけでなく紳士の世界感を得られる空間になっている。

フラワー・ロボティクスはダンヒルの掲げるこの「HOME」というコンセプトを解釈し、再展開した。
まずダンヒルの「HOME」を大きく二つに分けて捉え直した。
ロンドン、上海における「HOME」は、商業施設からセットバックした19世紀の邸宅等の中に、ダンヒル店舗をプラグインさせている。対して東京、香港における「HOME」は、商業地域に面した既存商業施設の一角にダンヒル店舗をプラグインさせる形式である。
ロンドン、上海の「HOME」のように、オールドイングランドを象徴するビクトリア様式などの建築様式を使用せず、ダンヒルブランドのマスキュリンな伝統を確実に表現するために、銀座店同様に黒御影によるキューブとしてのダンヒル店舗を提案した。
香港の中でもセントラルと言える巨大な商業都市の中において、ダンヒル ”ホーム” 香港は、新しいダンヒルのイメージを象徴する店舗として存在している。