ローリング・ストーンズ写真展
2007
CD: 松井龍哉
CCD: 中三川基
D: 松井龍哉、中三川基、穂満加奈子
S: 池田香
P: 堀内広治
1965年から67年までのローリング・ストーンズの様子を捉えた写真展の展示空間デザインを担当。
バンドの名前と60年代のカウンターカルチャーを表す空間の構成として「Discrete Metric Space」というコンセプトがふさわしいと考えた。これは空間上の2変数関数の距離空間で、離散距離空間という意味である。
写真は床から120㎝を基本に上下無造作に配置した。また、窓際に光を遮る壁を作ったが、この壁は窓の半分の幅の3分の2の長さだけ右にずらした位置に立てた。床には大きく引き延ばした歌詞を、窓際の壁の端からやはり3分の2の長さ左側にずらした位置にプリントした。非均質的で中心を持たない空間構成は、背景の写真とともに古典的ロックを体現している。